2008年12月8日月曜日

降格候補ぶっちぎりからの残留

最後まで諦めなくて良かった。・゚・(ノ∀`)・゚・。



J1最終節(6日、フクダ電子アリーナほか=9試合)ミラクル残留だ! 千葉が0-2の後半29分から、12分間で4点を奪う大逆転勝利。自動J2降格の17位から15位に浮上し、J1残留を果たした。川崎に0-2で敗れ、17位に落ちた東京Vが1シーズンで自動降格。磐田は大宮に0-1で敗れて16位に下がり、J2・3位仙台との入れ替え戦(10日・ユアスタ、13日・ヤマハ)に回った。

 抱擁、抱擁、また抱擁。4-2で勝利後、磐田、東京Vとも敗戦の報が届くと、ピッチ内外で無数の抱擁が交わされた。古河電工サッカー部創部の1946年以来62年間座ってきた「1部」の席を、千葉が守った。

 「皆が最後まであきらめずに戦い続けた結果だと思う。1点取れば流れは来ると信じていた」

 号泣の日本代表FW巻は、1時間後も瞳を赤くしたままだ。降格回避には白星が最低条件の一戦は後半28分まで0-2。それでも、イレブンはあきらめなかった。

 同29分にFW新居が決めると、3分後にMF谷沢が同点弾。同35分にはPKをFWレイナウドが決め逆転だ。同40分にも谷沢が2点目と、12分で4発のミラクル。三木社長はサポーターへのあいさつ第一声で「皆さん、ほっぺたをつねってください!」と絶叫した。

 夢かと疑うのも無理はない。5月6日の第11節まで2分け9敗。羽生や山岸ら主力の大量移籍で苦戦は予測も、想像を超えた。「眠れない日もあった」と巻。床について瞳を閉じれば、勝ち点計算を繰り返していた。だがサポーターと交わしたのは「あきらめない」との約束。ミラー新監督のもと、第12節から23試合で勝ち点36を積み重ねた。

 千葉応援席は今季、敗戦後もブーイングせず励まし続けた。「サポーターはぼくらの宝物」とDF坂本。感謝の気持ちを、歴史的ミラクルで形にした。(須田雅弘)
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