2008年6月18日水曜日

副都心線開業3日目でも人の往来絶えず…百貨店競争さらに拍車

副都心線開業3日目でも人の往来絶えず…百貨店競争さらに拍車

 東京メトロ副都心線(埼玉県和光市-東京・渋谷)の開業で、沿線の新宿三丁目や池袋の百貨店は客数、売上高ともに好調なスタートを切った。百貨店業界にとっては久々の明るい材料だが、生き残りをかけた競争にさらに拍車がかかることになる。

 新線開業3日目の16日午前。月曜日で運行も混乱していたにもかかわらず、新宿三丁目駅では案内図に人だかりができていた。渋谷から乗車して新宿三丁目で降り、右に進むと新宿高島屋。左に進むと伊勢丹新宿本店につながる。

 高島屋は開業後初めての土日にあたる14、15日、入店者数、売上高ともに前年比30%増となった。特に地下鉄口と直結する地下の食品売り場の売上高は40%増となり、「地下鉄効果が大きい」と広報担当者の声もはずむ。

 伊勢丹も両日の入店者数が同20%増、売上高も同10%増だった。地下鉄と直結する東南入り口からの入店者数は「前年の3倍以上」(広報担当者)という盛況ぶりだった。

 副都心線は東京のベッドタウンである埼玉県南西部と池袋、新宿、渋谷の3大商圏を結ぶ。新宿や渋谷に客を奪われるのではとの懸念もあった池袋だが、東武百貨店池袋本店の入店者数は14日が7%増、15日が5%増。西武百貨店池袋本店も両日の入店者数が10%増、売上高が5%増とまずまずの結果となった。

 2012年には高所得者が多いことで知られる東急東横線との直通運転も始まり、競争にさらに拍車がかかるのは確実だ。

 副都心線の百貨店戦争について、流通業界に詳しいプリモリサーチジャパン代表の鈴木孝之氏は「交通の便が良くなることで、勝ち組の新宿伊勢丹に一段と客が集中する。池袋は新宿や渋谷に比べて“位負け”してしまう」とみる。

 一方で「副都心線開業で東京の繁華街の新しい中心となる可能性があるのは再開発で商業施設が整備される原宿周辺。既存百貨店は“準主役”にとどまるのでは」とも指摘する。

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